フォレスター2022年改良の全貌|STI Sport追加と進化の真相
スバルの看板本格ミッドサイズSUV「フォレスター」において、ファンの間で完成形と呼び声高いのが2022年8月に実施された年次改良(通称:E型)です。2021年のビッグマイナーチェンジ(D型)で新世代アイサイトの搭載やフロントフェイスの大胆な刷新が行われ話題を呼びましたが、続く2022年の改良ではスバルファン待望の最上級スポーツグレード「STI Sport」がついに追加され、大きな話題となりました。
2026年現在の視点から中古車市場や長期所有者の評価を振り返っても、この2022年モデルは「走行質感」と「実用性」のバランスが極めて洗練された世代として高いリセールバリューを保ち続けています。本稿では、スバル公式発表データや当時の取材記録、実際のオーナーによる長期インプレッションを基に、E型フォレスターの改良内容、STI Sportの実力、旧型との決定的な違いを徹底的に解明します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:2022年改良(E型)の目玉は「STI Sport」の新設定と、細部の静粛性・快適装備の熟成。
- 要点2:日立Astemo製SFRDフロントダンパーの採用により、重心の高さを感じさせないしなやかな乗り心地とシャープな回頭性を両立。
- 要点3:燃費性能を重視するなら「e-BOXER(ハイブリッド)」、長距離ツーリングの余裕と走りの上質感を求めるなら「1.8L直噴ターボ」がベストな選択肢。
【公式発表詳報】フォレスター2022年マイナーチェンジで何が変わった?
スバルが2022年8月25日に発表したフォレスターの一部改良(E型)は、前年のD型で施されたフルモデルチェンジ級のエクステリア変更に続く、走りのフラッグシップモデル投入と安全・快適装備のブラッシュアップが柱となっています。
公式発表資料によると、2022年改良における主なトピックは以下の通りです。
- 最上級グレード「STI Sport」の追加:1.8L直噴ターボ「DIT」エンジン搭載車をベースに、専用の内外装と専用チューニング足回りを装備。
- ライティング・安全機能の小改良:後着アクセサリー連動の見直しや、各種センサー類の制御ロジックの最適化。
- ボディカラー展開の整理:各グレードの世界観を際立たせるカラーラインナップの再編。
2021年8月のD型において「新世代アイサイト」へのステレオカメラ広角化が行われ、交差点右左折時の衝突回避支援などアイサイトセーフティプラスの進化が完了していたため、2022年のE型は「走りの質感を極限まで高める年次改良」という明確なキャラクターづけがなされました。

フォレスター2022年型のグレード構成と新旧スペック比較
2022年モデルのフォレスターは、主に2.0L水平対向4気筒エンジンにモーターを組み合わせた「e-BOXER(ハイブリッド)」と、1.8L水平対向4気筒直噴ターボ「DIT(CB18型)」の2つのパワートレインで構成されています。それぞれの特徴と新旧モデルの違いをデータで比較してみましょう。
| 項目・グレード | 2022年型(E型)主要スペック | 2021年型(D型)との違い | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|
| STI Sport(新設) | 1.8Lターボ(177PS/300N・m) SFRDフロントダンパー 価格:約363万円〜 | D型には非設定(完全新規追加) | 上質サルーンのような接地感。ロールを抑えつつ突き上げを感じさせない完成度の高さ。 |
| SPORT | 1.8Lターボ(177PS/300N・m) WLTC燃費:13.6km/L 価格:約335万円〜 | 基本骨格・サスペンション設定を継承 | 実用的なスポーツSUV。低回転から力強いトルクを発揮し高速道路での巡航が快適。 |
| Advance / Touring / X-BREAK | 2.0L e-BOXER(145PS+13.6PS) WLTC燃費:14.0km/L 価格:約299万円〜323万円 | 装備の細部見直し・価格の微小改定 | 街乗りでの滑らかな発進と悪路走破性を重視するアウトドア派に最適な定番仕様。 |
待望の「STI Sport」追加!評判と走行性能の真実
フォレスター2022年モデルにおける最大の目玉は、レヴォーグやS4で絶大な人気を誇る「STI Sport」のフォレスター初導入です。
このモデルの真髄は、単なる外観のドレスアップにとどまりません。最大の技術的ハイライトは、フロントサスペンションに奢られた日立Astemo製周波数応答型ダンパー「SFRD(Sensitive Frequency Response Damper)」とSTI専用チューニングのリヤダンパーの組み合わせにあります。
試乗会や納車後のユーザーレビューにおいて、自動車ジャーナリストやオーナーからは次のような声が寄せられています。
- 「全高1,730mmあるSUV特有の不快な横揺れが完全に消えている」(自動車専門誌テスター)
- 「段差を乗り越えた瞬間のいなし方が高級欧州車のようにしなやか。同乗者の車酔いが激減した」(40代ファミリー層オーナー)
- 「ボルドーとブラックのナッパレザー内装が上質で、スバル車特有の実用一辺倒な雰囲気が一新された」(コミュニティ口コミ)
1.8L DITターボエンジンはわずか1,600rpmから300N・mの最大トルクを発生するため、合流や登坂路でもアクセルペダルを深く踏み込む必要がありません。静粛性の高いキャビンと相まって、長距離グランドツーリングカーとしての資質が劇的に引き上げられています。

【実態検証】e-BOXER vs 1.8Lターボ|燃費と走りの実力を現場比較
購入を検討する際、多くのユーザーが直面するのが「e-BOXER(マイルドハイブリッド)」と「1.8L直噴ターボ」の選択です。実走行データと長期所有者のインプレッションから見えてきたリアルな性能差を比較します。
1. e-BOXERの燃費と実用性
WLTCモード燃費は14.0km/L。市街地の実燃費は11.5〜13.0km/L前後で推移します。ストップ&ゴーの多い都市部ではモーターアシストによるスムーズな出足が光りますが、高速域での再加速では車重に対してやや余力が乏しいと感じる場面も見受けられます。日常の街乗りと冬場の雪道走破性を重視する用途に向いています。
2. 1.8L直噴ターボの走行フィールと燃費
WLTCモード燃費は13.6km/Lとe-BOXERと大差ないカタログスペックですが、実走行では高速巡航時に14.5〜15.5km/Lを記録することも珍しくありません。低中速域のトルクが非常に豊かなため、定員乗車時や荷物を満載したキャンプツーリングでもストレスなく巡航可能です。燃料はレギュラーガソリン仕様となっており、維持費の面でも経済的な配慮がなされています。
一般に知られていない盲点とネットの誤解
インターネット上の口コミや中古車情報サイトでは、2022年改良型フォレスターに関して一部誤解された情報も見受けられます。失敗を防ぐために以下の3点は正しく把握しておく必要があります。
誤解①:「2022年のE型でアイサイトX(高度運転支援)が搭載された?」
→ 真相:アイサイトXは搭載されていません。
レヴォーグ等に採用されている「アイサイトX(高速道路渋滞時ハンズオフアシスト)」は、フォレスターのSK系プラットフォームには最後まで採用されませんでした。ただし、広角化されたステレオカメラによる「新世代アイサイト」および後側方警戒支援機能を含む「アイサイトセーフティプラス」の基本制御は非常に優秀で、通常の追従クルーズコントロール機能だけでも高速道路での疲労は劇的に軽減されます。
誤解②:「STI Sportは足回りが硬すぎて家族向けではない?」
→ 真相:むしろ乗り心地は標準グレードよりマイルドです。
「STI=競技用・ハード」というイメージを抱かれがちですが、SFRDダンパーの採用目的は「微小な振動を吸収しながら大きなロールだけを抑制すること」です。路面の継ぎ目などでは標準サスペンションよりも角が丸められており、後席の乗員にとっても快適な仕上がりとなっています。

【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
フォレスター2022年モデル(E型)の総合的な完成度は歴代スバル車の中でもトップクラスですが、ライフスタイルや重視する価値観によって適否が分かれます。
こんな人には強くおすすめ
- 週末に長距離ドライブやキャンプ、ウインタースポーツを楽しむ人:圧倒的な視界の良さ、地上高220mmがもたらす走破性、シンメトリカルAWDの安定感は他社SUVを圧倒します。
- 同乗者を乗せることが多く、車酔いを防ぎたい人:STI Sportの足回りは目線のブレを劇的に抑えてくれるため、ファミリーカーとしても極めて秀逸です。
- 完成されたボタン操作・物理インターフェースを好む人:近年の大型タッチパネル一括操作に馴染めない人にとって、エアコンや運転支援の物理スイッチが使いやすく残された内装設計は安心材料となります。
こんな人は慎重な検討が必要
- 圧倒的な燃費性能(20km/L超)を最優先する人:トヨタのストロングハイブリッド(RAV4やハリアー等)と比較すると、e-BOXERの実燃費は見劣りします。
- 最新の大型センターディスプレイによる先進感を求める人:機能美を重視したインパネデザインのため、超大型液晶モニターを好む場合は好みが分かれます。
【フォレスター マイナーチェンジ 2022】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2021年のD型と2022年のE型の見分け方はありますか?
A1:外観のヘッドライト形状やグリルデザインは基本的に共通です。最も確実な見分け方はグレード構成で、専用ブラックパーツや18インチホイール、ボルドー内装を備えた「STI Sport」が存在するのが2022年型(E型)以降となります。また車検証の型式類別区分でも判別可能です。
Q2:特別仕様車や限定車は設定されましたか?
A2:2022年型以降のタイムラインでは、アウトドア志向を強めた特別仕様車「XT-EDITION」(2022年12月発表)や、上質感を高めた特別仕様車が順次投入され、1.8Lターボを身近に選べるバリエーションが拡充されました。
Q3:中古車市場における現在の納期・在庫状況はどうなっていますか?
A3:新車の生産枠が次世代モデルへ移行した現在、2022年型フォレスターは中古車市場にワンオーナーの良質個体が豊富に出回っています。特にSTI SportやX-BREAKは人気が高く、走行距離の少ない認定中古車は早期に成約する傾向があります。
まとめ:熟成を極めた2022年型フォレスターの価値
2022年にマイナーチェンジを受けたスバル・フォレスター(E型)は、第5世代SK型フォレスターが到達した「走りと実用性の完成形」と言えます。D型で刷新された精悍なデザインと安全性能に、STI Sportの洗練されたフットワークが加わったことで、タフなSUVでありながら高級ツアラーのような快適性を手に入れました。
街乗りメインで自然なアシストフィールを重視するなら「Advance」や「X-BREAK」、高速ツーリングやワインディングでの爽快な走りを堪能したいなら「STI Sport」や「SPORT」が確実な選択となります。自身のライフスタイルに合ったパワートレインを見極め、満足度の高い1台を選び出してください。 (出典: フォレスター マイナーチェンジ 2022(Yahoo!ニュース))