結婚式をやる割合は今何割?ナシ婚急増の真相と費用相場【2026年】
かつては人生最大の晴れ舞台として当たり前のように執り行われていた結婚披露宴ですが、ここ数年でその常識は劇的な地殻変動を起こしています。役所に婚姻届を提出しても挙式や披露宴を行わない、いわゆる「ナシ婚」層が定着する一方で、あえて式を挙げるカップルの間では招待人数の絞り込みや費用の配分に明確なメリハリをつける動きが加速しています。
「周囲の友人たちも挙げていないから」「何百万円もの大金を数時間のイベントに投じる意味を見いだせない」といった声が聞かれる一方、後になって「やはり何らかの形で形に残せばよかった」と悔やむ声も少なくありません。婚姻件数の推移、ブライダル業界の最新調査、そして当事者たちの切実な証言から、2026年現在の結婚式を巡るリアルな実態と賢い選択基準を解き明かします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:2026年現在、一般に入籍したカップル全体のうち挙式・披露宴を行う結婚式の実施率は約5割にとどまり、半数近くが何らかの「ナシ婚」を選択している。
- 要点2:式を挙げない最大の理由は「経済的負担」に加え、価値観の多様化による「タイパ・人間関係の選別」であり、フォトウェディングや親族のみの少人数婚へのシフトが鮮明。
- 要点3:完全な「何もしない」選択は将来的な後悔リスクを孕むため、家族への感謝表明や二人の節目を小さく刻む「納得の落としどころ」の設計が成否を分ける。
【2026年最新動向】結婚式をやる割合と「ナシ婚」の実態データ
結婚式を挙げるカップルの実態を把握する際、まず注意しなければならないのが「データの母集団」です。結婚情報誌や式場紹介サービスが公表するアンケート結果と、厚生労働省の人口動態統計をベースにした全体推計では、数値の印象が大きく異なります。
式場情報サイトを利用する層を対象とした『ゼクシィ結婚トレンド調査』などの母集団では、挙式・披露宴の実施率が7割前後に達するように見えます。しかし、全国で婚姻届を出したすべての新婚カップルを母数とすると様相は一変します。婚姻件数と全国の結婚式実施件数を突き合わせた統計データによると、披露宴を伴う伝統的な結婚式を行う割合は全体の約50%〜55%前後まで落ち込んでおり、実に4割超から半数のカップルが披露宴を行わない「ナシ婚」を選択しているのが2026年の偽らざる現状です。
年代別に見るとその格差はさらに顕著に現れます。結婚式をやらない割合を年代別で追うと、以下のような二極化の構図が浮き彫りになります。
20代前半の若年層カップルにおいては、可処分所得の伸び悩みや奨学金の返済負担を背景に、約半数以上が「ナシ婚」に傾く傾向が見られます。一方、20代後半から30代前半の世帯では資金的な余裕が生まれるものの、「限られた親族や本当に親しい友人だけを招く少人数結婚式の割合」が急伸しており、招待客を60名以上集める大規模な披露宴は少数派になりつつあります。さらに40代以降の再婚や大人婚では、気恥ずかしさや形式主義への疑問から、あえて大規模な宴席を避けるカップルが6割を超えています。

なぜ挙げないのか?カップルが結婚式を挙げない理由の本音
ナシ婚を選ぶカップルがこれほど定着した背景には、単なる金銭事情だけでは片付けられない現代人の心理的・構造的な変化が存在します。調査データや当事者への取材から浮かび上がった「挙げない理由」の核心は、主に次の3点に集約されます。
第1の理由は、誰もが直面する圧倒的な資金的ハードルです。物価上昇や生活防衛意識が高まるなか、新生活の立ち上げ資金、住宅購入の頭金、将来の教育資金を優先したいと考えるのは自然な防衛本能です。「たった半日の宴席に300万円以上を費やすなら、その後の生活基盤や長期の資産形成に回したい」という極めて合理的な判断が定着しました。
第2の理由は、「人間関係のスクリーニング」とタイパ(タイムパフォーマンス)意識です。昭和から平成初期に見られた「職場の上司や普段付き合いのない遠戚まで義理で招待する」という儀礼的文化は、完全に形骸化しました。SNSで常に誰かとつながっているデジタルネイティブ世代にとって、周囲の目を気にして気を遣い続ける披露宴は精神的コストが高すぎると映ります。「準備に何ヶ月も拘束され、ゲストにも数万円のご祝儀と週末の拘束を強いるのが申し訳ない」という配慮が、結果として開催を見送る引き金になっています。
第3の理由は、「主役として見世物になることへの生理的抵抗感」です。控えめな気質を持つ層からは、「高砂席に座ってスポットライトを浴び、ケーキ入刀や手紙の朗読をする演出自体が苦痛」という切実な声が数多く寄せられます。自己顕示を美徳とせず、プライベートな幸福は二人だけの空間で静かに噛み締めたいという価値観が、確実に市民権を得ています。
【徹底比較】結婚式の費用平均と多様化する選択肢のコスト相場
かつては「挙げるか、挙げないか」の二者択一だった結婚の選択肢は、現在では予算や価値観に合わせてグラデーションのように細分化されています。結婚式の費用平均は依然として高水準を維持していますが、規模を縮小したスタイルが新たなスタンダードとして確立されました。
現在選ばれている主要なウェディングスタイルの費用感と特徴を、以下の比較表にまとめました。
| 項目 | 詳細・数値データ | 一般的な基準・相場 | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|
| 一般的な挙式・披露宴 | 招待客50〜70名規模。フルコース料理、衣装2〜3着、演出・装花一式を含む | 約320万〜380万円 (自己負担額:約100万〜150万円) | 華やかで社会的承認度は高いが、見積もり跳ね上がりリスクと精神的負荷が大きい |
| 親族のみ・少人数結婚式 | 両親・兄弟・近親者のみの10〜20名規模。会食を中心としたアットホームな構成 | 約80万〜160万円 (ご祝儀により実質負担は数十万円) | 費用と満足度のバランスが最も優れており、2026年現在の主流トレンド |
| 挙式のみ(セレモニー) | チャペルや神社での誓いのみ。披露宴や食事会は一切行わないスタイル | 約20万〜45万円 (衣装・メイク・写真データ込み) | 儀式としてのけじめを低予算で完結できるが、食事の歓談がないため親族間での調整が必要 |
| フォトウェディング | スタジオ撮影またはロケーション撮影。ドレス・和装の記念写真のみを残す | 約10万〜30万円 (ロケ地追加や全データ購入で変動) | タイパ・コスパは圧倒的最高。晴れ姿を親に見せたりアルバムを渡す用途に最適 |
| 完全なナシ婚 | 婚姻届の提出のみ。イベント・衣装撮影等は一切行わず普段通りの生活 | 0円 (記念ディナー代等を除く) | 出費は皆無だが、双方の親の納得が得られていないと将来にしこりを残す懸念あり |
このデータからも明らかなように、現代のブライダルは「350万円払って大人数を呼ぶか、ゼロ円で諦めるか」という極端な二項対立ではありません。親族のみの結婚式やフォトウェディングを上手に取り入れることで、予算を20万〜100万円前後に抑えつつ、家族への義理と二人の思い出作りを両立させるスマートな中間層が急増しています。

【実態検証】「結婚式を挙げない後悔」はあるのか?5年・10年後の真実
ネットの掲示板やSNSでは「結婚式なんて金食い虫で意味がない」「挙げなくても一切後悔していない」という威勢のいい意見が散見されます。しかし、現場のライフプランナーや結婚から数年が経過した既婚者への追跡ヒアリングを行うと、より陰影に富んだ人間の心理が見えてきます。
結婚から3年〜7年が経過した女性の手記や投稿サイトの告白を丹念に精査すると、「ナシ婚にして本当に後悔した瞬間」として次の3パターンが頻出します。
最も深刻なのは、「親が元気なうちに晴れ姿を見せられなかった」という後悔です。入籍当時は「自分たちの勝手だし、親も好きにしていいと言ってくれたから」と納得していたものの、その後に親が体調を崩したり他界した際、「ウェディングドレス姿を一度も見せてあげられなかった」「花束を渡して直接ありがとうと伝える場を設ければよかった」と取り返しのつかない悔恨に苛まれるケースが後を絶ちません。
次に多いのが、「きちんとした写真すら残さなかったことへの後悔」です。挙式をしなくても、せめてフォトウェディングでプロに撮ってもらえばよかったという声です。子どもが生まれた際、「パパとママの結婚式の写真はどこ?」と無邪気に聞かれてスマートフォンの日常スナップしか見せられなかったとき、一抹の寂しさを覚えるカップルは少なくありません。
一方で、「挙げなくて心底よかった」と振り返る人々の共通点は明快です。節約できた数百万円を原資にして住宅ローンの繰り上げ返済や資産運用、あるいは長期の新婚旅行に充てた夫婦は、極めて高い満足度を維持しています。重要なのは「何もしなかったこと」ではなく、「別の価値ある体験や将来の安心にリソースを計画的に振り替えた」という主体的な確信があるかどうかなのです。
一般に知られていない盲点とネットの誤解|「親世代への根回し」と人間関係
ネット上では「結婚は当人同士の問題なのだから、親の意見など無視してナシ婚で構わない」という個人主義的な論調が支持を集めがちです。しかし、ここにリアルな人間関係における最大の盲点が潜んでいます。
多くの親は、子どもの前では物分かりの良い態度を見せます。「あなたたちのお金なんだから、好きにしなさい」という言葉を額面通りに受け取って完全なナシ婚にした結果、親戚の集まりで親が肩身の狭い思いをしていたり、義理の親が水面下で「常識がない嫁(婿)だ」と不信感を募らせていたというトラブルが頻発しています。
親世代にとっての結婚式は、単なる子どもの晴れ舞台である以上に、これまでお世話になった親族への「お披露目と区切り」という社会的な側面を持っています。この文脈を無視して一方的に「ナシ婚」を通告すると、結婚生活の初期段階で実家・義実家との間に目に見えないヒビが入り、将来の出産や育児支援の場面で思わぬ摩擦を生むリスクがあります。
また、「少人数婚なら必ず安くなる」というのも危険な誤解です。20名程度の親族婚であっても、衣装や料理のグレードを最高ランクに引き上げ、引き出物にこだわれば総額が200万円近くまで膨らむことがあります。逆に大規模な式であれば入ってくるはずのご祝儀総額が減るため、「自己負担額(総費用マイナスご祝儀)」で見ると一般的な挙式と大差なかったという逆転現象すら起こり得ます。見積もりの表面的な数字ではなく、最終的な持ち出し額を冷静に試算することが欠かせません。
【プロの結論】家族社会学から見る儀式の意義と後悔しない判断基準
社会学において、結婚式は単なるパーティーではなく、異なる集団同士を結びつけ、個人の社会的立場を転換させる「通過儀礼(イニシエーション)」として位置づけられます。
人間関係の心理的メカニズムとして、人間は「明確な境界線(バウンダリー)」を意識する儀礼を経ることで、精神的な親離れと子離れを完了させます。形式張った披露宴である必要はまったくありませんが、何らかの形で「私たちはここから新しい家庭を築きます」と周囲に宣言し、親に一礼するプロセスを踏むことは、夫婦の連帯感を強固にし、親子の共依存関係を断ち切るために極めて有効な心理的装置として機能します。
これらを踏まえ、迷っている読者のために「どのスタイルを選ぶべきか」の客観的な判断基準を提示します。
【従来の挙式・披露宴を前向きに検討すべき人】
- 親や祖父母が挙式を強く望んでおり、資金的な援助(100万円以上)が見込める
- お互いの友人関係が広く、日頃の感謝を対面で直接伝える場を作りたい
- ドレスや演出への憧れが強く、諦めると一生引きずると自覚している
- 人前で注目を浴びたり、おもてなしのイベントを企画することが純粋に好きである
【親族のみの少人数婚またはフォトウェディングに絞るべき人】
- 数百万円の資金は住宅購入や新生活、子育ての備えに回したい
- 義理で会社関係者や遠い知人を呼ぶことに強いストレスや違和感を覚える
- 大掛かりな準備期間を確保できず、タイパよく本質的な記念を残したい
- 大勢の前で主役を演じるのは苦手だが、親への感謝と記念写真だけは形にしたい
【完全なナシ婚を選択しても失敗しない人】
- 夫婦ともに形式へのこだわりが皆無で、浮いた資金の使い道が明確に決まっている
- 双方の両親から「本当に何もしなくて問題ない」という真意からの合意を取り付けている
- 結婚指輪の交換や二人きりの記念旅行など、別の形で明確な「けじめ」をつけている

【結婚式 やる割合】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:結婚式をやる割合は全体でどのくらいですか?ナシ婚は増えていますか?
A1:2026年現在の実質的なデータ推計では、婚姻届を出したカップル全体のうち披露宴を伴う結婚式を行う割合は約50%〜55%です。公的な婚姻件数と照らし合わせると、約半数が披露宴を行わない「ナシ婚」または写真・挙式のみのスタイルを選択しており、ナシ婚派は完全に定着しています。
Q2:費用を最小限に抑えて記念を残すなら、挙式のみとフォトウェディングのどちらが良いですか?
A2:目的によって異なります。親に誓いの場面を見せたり「結婚の儀式」というけじめを重視するなら約20万〜45万円の挙式のみプランが適しています。一方で、親への報告用アルバムを作りつつ、お気に入りの衣装で美しいビジュアルを残したいのであれば、約10万〜30万円で完結するフォトウェディングが最もコストパフォーマンスに優れています。
Q3:式を挙げない場合、親への報告や挨拶でトラブルを防ぐコツはありますか?
A3:事後報告ではなく、必ず入籍前に「二人で話し合って式は挙げない方針であること」を理由とともに丁寧に伝えるのが鉄則です。その際、「何もしない」のではなく、「その代わりに両家で少し贅沢な温泉宿での食事会を開く」「記念の写真集をプレゼントする」といった代替案を提示すると、親世代の納得感を格段に高められます。
まとめ:多様化する結婚の節目で最適な選択を見極めるために
結婚式を挙げる割合が約半数となった現代において、「みんなが挙げているから挙げる」という同調圧力は過去のものとなりました。現在求められているのは、世間の常識に盲従することでも、単なる逆張りで意地を張ることでもなく、二人の財政状況、親への想い、そしてこれからの人生設計に真に合致したスタイルを主体的に選ぶ姿勢です。
披露宴を行うのも、親族だけで静かに祝うのも、写真一枚に想いを込めるのも、すべて等しく尊い選択です。後悔の種となるのは形式の有無そのものではなく、「話し合いを怠り、思考停止のまま安易に結論を出してしまうこと」に他なりません。二人でしっかりと膝を交え、数年後の自分たち、そして大切な家族が笑顔で振り返ることができる最良の落としどころを見出してください。 (出典: 結婚式 やる割合(Yahoo!ニュース))